
本学会会長就任のご挨拶
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この度野村 歓前会長から会長を引き継ぐことになりご挨拶を申し上げます。
初代一番ケ瀬先生、澤村先生、野村先生と続いた会長の役割を浅学非才の私に勤められるか心配しておりますが、みなさまのご協力を得て役割を果たさせていただきたいと考えております。
本学会は1995年、阪神・淡路大震災の高齢者・障害者被災調査を契機にして設立され2007年に創立10周年を迎えます。
本学会は専門別の学会と異なり、各分野が連携して高齢者・障害者等の環境整備とまちづくり研究を行い、協働して成果を社会に還元する点が特徴です。
とくにまちづくり(建築・土木・造園・環境等)・工学・デザイン分野と医療・福祉分野が連携する意味は大きいです。
この10年でその基礎は築けましたが、まだまだ本当の意味での学際研究は実現されたとはいえません。本格的連携はこれからです。
また、障害当事者が参加・参画する学会という点も大きな特徴です。
ユニバーサルデザインは人々の多様性に立脚したデザイン思想ですが、多様性は当事者の参加・参画によって担保されます。
しかし単に障害当事者が学会員であるというだけでなく、有機的な連携で真の意味での当事者と研究者・技術者・行政・市民による共同研究を行うこともこれからの課題です。
これらの課題に加えて、東京・大阪といった大都市だけでなく、地方に根を下ろした学会を目指したいと思います。
地方・地域の「風土」に立脚してこそ「ユニバーサルデザイン」であり当事者「自立」であるからです。
また国外にバリアフリーまちづくり情報を発信・受信する学会となることも本学会の責務と考えております。
これらを踏まえて、皆様とともに学会の歴史のコマを前に進めていきませんか。
日本福祉のまちづくり学会会長
近畿大学理工学部社会環境工学科 教授 三星昭宏