イベント情報

日本福祉のまちづくり学会 第8回全国大会

―すべての人の安心・自由・幸福をめざして―

第8回全国大会長 守屋 秀繁(千葉大学大学院・医学薬学府長・整形外科学教授)

 新憲法制定60年後の今、まちにいる障害児者・高齢者にとって本当に安心できる世の中になったのか。大きな流れとして、より自由で幸せな社会へと移行してきていることは確かであるが、突発的な人災や災害は個人やまちの人々の幸せを一挙に破壊してしまう。その予防から復興までの対策に関する計画立案もまた、すべての人の安心・自由・幸福をめざす「まちづくり」の重要な課題といえる。
 人々が暮らす環境、すなわち住宅や交通機関などのハードウェアもバリアフリー化し、誰もが使えるユニバーサルデザインになって欲しい。人々の健康も幸せの基礎である。保健・医療・介護においても、誰もが予防と早期の回復のための機会を有効に利用できるために、リハビリテーションの理念に裏打ちされたサービスが充実して欲しい。高齢者や障害者の地域在宅生活支援の一環として、平成10 年以降から各県で地域リハビリテーション支援体制整備推進事業が展開されている。まず住民に身近な市町村域や二次医療圏の医療や福祉の機関や事業所が、全県域のサービスを調整する地域リハビリテーション協議会と協力して、医療・保健・福祉(介護)等の住民ニーズに答えていくシステムを作りつつある。
 徐々にではあるが、人々の生活に関する様々な領域において基盤整備がなされてきているが、それらが当事者のためになっているであろうか。ノーマライゼーションの地域社会構築には,当事者ならびに地域住民の参画が必要不可欠であり,そのニーズに応えていくことが肝要である.
 以上の観点から,千葉で開催される第8回大会では、出来る限り当事者の視点から見たプログラムを構成したつもりである。またグローバルな理念をふまえた上で、地元千葉からのローカルな情報を発信させていただいて、全国からの参加者とともに、有意義な大会にしたいと考えている。

開催要領