2024年8月21日更新
発表プログラム PDF形式はこちらから Excel形式はこちらから
全体スケジュールのテキスト形式は、こちらから
8月31日 研究発表会及び研究討論会プログラムのテキスト形式は、こちらから
9月1日 研究発表会および特定課題研究発表プログラムのテキスト形式は、こちらから
8月31日 15:15~16:45(会場:セッション会場A~D)
<会場A>支部主催研究討論会
同じ時を過ごす、ユニバーサル・アクティビティの仕組み
(概要)
私たちの生きる社会は、色々な人がいるから面白い。人と人がともに過ごすこと、一緒にチャレンジすること。既にある環境をより良く、より楽しく、前向きに捉えていること。本研究討論会では、より多くの人が、同じ時に、同じアクティビティを行なうことによって得られる「体験価値(Experience Value)」を優位なものとして、施設やサービス計画側の属人化を解消する社会的な仕組みの実現について考えます。
特に今回は、道路や緑地・自然歩道などの都市施設や、その街にとって名所の観光施設を対象に、公共的な問題(=共生社会という都市住民が達成したい目標との間にあるギャップ)とは具体的に何か、ならびに、課題(=ギャップを解消するためにやるべきこと)は何かについて、意見を出し合い、討論します。話題提供者による北海道内・札幌市内の実践例の共有をきっかけに、同じ時を過ごすことによって得られる体験価値と仕組みづくりの具体について学びます。尚、2024年8月30日(金)に行う二つのエクスカーション企画「[Aコース]都市型低山体験で、笑顔で楽しく」、「[Bコース]まちなか体験で、笑顔で楽しく」の実践内容の紹介と振り返りを含みます。
(登壇者)
趣旨説明、コーディネーター:道尾 淳子(北海道科学大学未来デザイン学部 准教授)
話題提供1:武田 功(Team Paramount Adventure代表)
話題提供2:久保 香苗・西 理沙(医療法人稲生会/みらいつくり研究所/株式会社TSUKAM)
話題提供3:北名 由美子(北海道カラーユニバーサルデザイン機構 理事、有限会社キューブプランニング 代表)
<会場B>障害のある人たちの就労に関する特別研究委員会
「特別支援教育と就労」
(概要)
本特別研究委員会では、障害のある人が専門的立場からまちづくりのような知的生産性労働に携わっていけるための方法論について、様々な視点から調査・研究しています。その中でも今回は、「教育」に着目します。障害のある人が知的生産性の大きい職業に就くためには、「教育」が重要と考えられます。特に、障害のある人の多くが就学する特別支援教育と就労の連携は、障害のある人々の自立と社会参加を促進するために重要な課題と言えます。しかしながら、特別支援学校の卒業後は、社会福祉施設へ進む人の割合が大きく、進学や就職する人の割合は小さいのが現状です。障害のある子供や若者は、やりたいことを見つけ、自分らしい進路選択ができているのでしょうか?
本研究討論会では、特別支援学校で学んだ経験を持つ方、特別支援学校の教員経験を持つ方、就労支援をされている方を登壇者に迎え、特別支援教育から就労への移行における現状と課題について議論します。
(登壇者)
<話題提供者>
ヒラヤマ アキヒト (バリアフリー アナリスト)
竹田保 (特定非営利活動法人 ホップ障害者地域生活支援センター 代表理事)
(一般社団法人 日本筋ジストロフィー協会代表理事)
杉本梢 (一般社団法人 日本心のバリアフリー協会 代表理事)
<コーディネーター>
山岡俊一(豊田工業高等専門学校 環境都市工学科 教授)
<会場C>人にやさしい情報環境特別研究委員会
「Universal MaaS の社会実装と課題」- 旅行弱者にやさしい移動のための情報環境システム-」
(概要)
全日本空輸株式会社(ANA) 経営戦略室MaaS推進チーム Universal MaaSプロジェクトリーダーの大澤信陽氏から、最新のUniversal MaaSの取り組み状況や北海道における展開状況、特に札幌市、旭川市、千歳市の事例について話題提供していただきます。また、シームレスな移動を実現するための情報環境における課題共有や今後の方向性について、MaaSの専門家を交えて討議します。さらに、MaaSとUniversal MaaSの違いについても、人にやさしい情報環境特別研究委員会のメンバーを含めて多角的に議論を深めていきます。
(登壇者)
・趣旨説明 :田中直人(島根大学、人にやさしい情報環境特別研究委員長)
・話題提供1:久保雅義(芸術文化観光専門職大学、委員)
・話題提供2:大澤信陽(全日本空輸株式会社(ANA)Universal MaaS
プロジェクトリーダー)
・指定コメンテータ:人にやさしい情報環境特別研究委員会委員
[老田智美(公立鳥取環境大学)、大森清博(兵庫県立福祉のまちづくり研究所)、
北川博巳(近畿大学)、須田裕之(筑波技術大学名誉教授)、
武者圭(Universal Design Network Japan)、5名委員)]
<会場D>災害研究・支援委員会
「誰もが助かる社会を創るには -能登半島地震の実態を踏まえた台日比較-」
(概要)
大災害の時代の日本では、2024年1月1日に能登半島地震が起きました。来年は阪神・淡路大震災から30年を迎えますが、その当時からの課題が未だ解消されず、誰もが助かる社会にはほど遠い状況です。同じように地震が多い台湾でも同年4月に花蓮地震がおきましたが、迅速な避難所整備が日本でも話題になりました。
能登半島地震と台湾の花蓮地震の被災地の実態を報告いただき、台湾と日本の防災や救援、復興の相違点を確認し、誰もが助かる社会に向けた今後の課題について討議します。
(登壇者)
・李旉昕 (茨城大学)
・渥美公秀(大阪大学)
・石塚裕子(東北福祉大学)
コメンテーター
・坂本淳(高知大学)
・高橋未樹子(㈱コマニー)
9月1日 11:00~12:30(会場:セッション会場A)
障害のある人の権利意識に関する特別研究委員会
「障害のある学生が大学生活の中で受ける「学ぶための支援」に関する研究」
(概要)
学生に対する「学ぶための支援」が、障害のある学生にとって「当たり前の権利」として捉えられるための環境について考えます。本委員会では障害のある大学生を対象にしたヒアリング調査を行いました。大学での合理的配慮は学生の権利ですが、その権利意識を持つ学生と持たない学生には、学生生活に大きな差が生じることがわかりました。学生が権利意識を形成し、自己の権利として主張できる環境が重要です。今回は感覚過敏や学習障害により学習支援が必要なお二人をお迎えし、「学ぶための支援」を受けるまでの背景や周囲の反応、現状の課題などを伺います。さらに、北星学園大学アクセシビリティ支援室の先生にもご参加いただき討論します。
(登壇者)
・丹羽菜生(中央大学 研究開発機構)
・河髙素子:東洋大学大学院修士課程修了・書字障害や聴覚過敏などから修学上の配慮を
受ける
・金坂律 :東京都立大学大学院在籍、感覚過敏、学習障害などから修学上の配慮を
受ける:Zoom参加
・蒔苗詩歌(北星学園大学 経済学部(アクセシビリティ支援室))
9月1日 13:30~15:00(会場:セッション会場A)
事業委員会
「発達障害や認知症者など外からは特性が見えにくい障害者の空港・航空機利用」
(概要)
発達障害や認知症者など外からは障害特性が見えにくく、社会的障壁がわかりにくい障害がある方の空港・航空機利用について考える討論会です。航空機を利用する際に不安がある当事者を対象に行っている事前搭乗体験会や、東京国際(羽田)空港、新千歳空港、秋田空港などで施設の整備とあわせ人的支援の両面から行ってきた調査報告とあわせて、感覚特性がある当事者から利用に関わる工夫と問題点についてお話し頂きます。さらに感覚過敏特性のある人にむけたスヌーズレン設置などに長年関わられている方をお迎えして、これからの空港のあり方について議論をしたいと考えています。
(登壇者)
・秋山哲男(中央大学 研究開発機構)
・丹羽菜生(中央大学 研究開発機構)
・竹島恵子((公財)交通エコロジー・モビリティ財団)
・河高素子(発達障害当事者)
・蒔苗詩歌(北星学園大学)
・橋本敦子(一般社団法人スヌーズレン・ラボ代表理事):Zoom参加
9月1日 15:15~16:45(会場:セッション会場A)
事業委員会
「オリンピック・パラリンピックがもたらす都市のレガシーとは何か
ーロンドン、東京、パリから学ぶ福祉のまちづくりのレガシーと都市づくり」
(概要)
オリンピック・パラリンピックを開催してきたロンドン、東京、パリの経験を基に、各登壇者の専門領域からオリパラが世界の大都市にもたらした効果についての考察を報告する。特に「福祉のまちづくり」を重視しながら各都市の国際間比較を行い、東京をはじめとする今後の都市に必要な視点を抽出する。なお、学会開催中に実施されているParis2024とパリとの関係をお伝えし、先駆的に都市づくりにおけるオリパラの意義を見出す討論会ともしたい。
(登壇者)
・秋山哲男(中央大学研究開発機構)
・Alexandre Faure(Paris Métropole du Grand Paris)
・阿毛香絵(京都大学)
・丹羽菜生(中央大学研究開発機構)
・南聡一郎(国土交通省国土交通政策研究所)
・有馬貴之(横浜市立大学)